やる気を支えるプラットフォームとは

エンゲージメントとは、近年、経営学の中などでも着目されている概念で、米人材コンサルティング会社、KeneXa High Performance Instituteによれば、「やる気」と訳され、2013年の頭に「世界でダントツ最下位!日本企業の社員のやる気はなぜこんなに低いのか?」 という記事でネット上で話題にあがりました。そこでは、社員のやる気が失われてしまったのは、企業と社員の価値観が噛み合っていないからであり、エンゲージメント を実現するためには、しっかりと企業理念を社員と意志疎通させることが重要だと述べられています。

その指摘は重要で正しいと思います。しかし、あえて違和感を指摘すれば、そのような「価値観のズレ」の問題はどこの国でもあるということです。実際に日本の「やる気」がダントツ最下位であるという事であれば それを左右する日本固有のパラメータがあり、それはESNの展開においての大きなリスクとなることを考慮しなければならないです。

例えば、雇用の問題で言えば、評価における「減点方式」「やらされ感のともなった人事評価」といった仕組みの問題、社員にやる気があっても出る杭にならないように余計な発言を避けようとする振る舞いや、衝突を前提とした対話経験が少ないが故に建設的対話に発展できない風土の問題。実力主義でも年功序列でもない上に、大きな成功より小さな失敗がこの先の長い将来に影響するとなると、必然的に社員は「ローリスク・ローリターン」な選択をせざるを得ないことになります。

中央にアピールできないような努力はしても報われないということになってくると、長期的に見ても社員の能力水準や努力水準を大きく下げることになります。これらの問題に目を背け、社員同士の自由闊達な議論などは起こるわけもなく、”やる気” をもった個人が積極的に議論を交わすとした理想も建前として終わってしまうと思います。

テレビドラマ「半沢直樹」が務める会社のように、発言したはいいけど帰ってこれるプラットフォームが存在しないということは確率論的なリスクではなく、単に危険であり 社員の “やる気” どころの話ではないわけです。

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