”Delve” の価値とイグノランスマネジメント

この10年でインターネットの通信速度は750倍、CPUの速度は500倍と速くなったといわれますが、自動車のエンジンの速度はたった1.1倍しか速くなっていないという。では、果たして人間の速度はどうなっているのでしょうか? 基本的には何も変わっていないわけです。また、今後どんなに頑張ろうとも人間の走るスピードが倍になることもなければ、頭処理のスピードが倍になることも考えづらいわけです。

その一方で、世の中で生成される情報の総量は加速度的に増えるので、その中から必要な情報をいち早く見つけだしたり、価値ある情報(アイデア)を持った人と知識の交換が出来れば、それは企業としての競争優位ということになる。

「イグノランスマネジメント」という言葉があります。 かつて流行したナレッジマネジメントが、「情報を持っている人」が「それを必要とする人」にとって利用し易い形となるように、暗黙知を形式知化しようとするものだったとするならば、このイグノランスマネジメントは「情報を知らないこと」をマネジメントするというものです。つまり、言い換えれば「本当は情報が必要なのに気づいていない人」「知っているつもりだけれども、もっと知ってて欲しい人」に対する情報マネジメントの形式です。

一般的な検索結果との違いは、検索は 必ずユーザーの問題意識が必要となり、ユーザーがそもそも気づいていないトピックに対して、「人」や「情報」を結びつけることは難しいわけです。Delveについては先日紹介しましたが、とりわけイノベーションを起こそうとする人々には効率的に情報を探すという取り組み以外に、全く別のところから新しい知識を持つ者同士の新結合というアプローチが有効になってくる。


Delveには他のコンペディターに決してまねできない技術があります。それは、情報提供の根拠となるもののメタ情報、つまり分析範囲の広さと深さとも言えます。マイクロソフトは、業務において必要なメール環境、スケジュール管理、ソーシャル、コンテンツマネジメント、検索、ディレクトリ、音声、Webカンファレンス、何より「Office」という、ツール/プラットフォームをすべて抑えており、それらの情報を駆使して、様々な角度から分析処理を行い「本当は情報が必要なのに気づいていない人」に対して、情報を提示することができるわけです。 このようなプラットフォームを抑えたベンダーは他になく、この新結合を起こすための適切な「人」や「情報」を示してあげることができる今最も期待できるポジションにいるベンダーといえます。

また、Delveはマイクロソフトの下図に記すビジョンのなかでのSocial Layer と呼ばれる重要なポジションに位置づけられる。つまり、ソーシャルレイヤーは「情報を必要とする人」「本当は情報が必要なのに気づいていない人」「知っているつもりだけれども、もっと知ってて欲しい人」に対して、 上位レイヤー(Yammer、Office365、SharePoint、DCRM、LOB Apps)で生成された情報を適切に繋いでいくために機能していく。今ある情報を活用する、これからの情報を活用するという点において、今後 Delveは非常に強力なツールとなっていくはずです。

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